Low Interval Limit と左手の練習
~何故、響きがぶよぶよするのか?~
■コードの基本的な押さえ方を覚えて、色々と実際に弾いてみると、例えば譜例1のように、音が重たくて、ぶよぶよした感じになりますよね?いい感じとは言えない響きです。
譜例2のように、上の音域で弾けば大丈夫なのに、これは何故でしょう?
■実は、音程ごとに適切に響く「下限」があって、これを「Low Interval Limit」と呼びます。それを下回ると、響きが重たくなったり、ぶよぶよしたりします。
*オクターブは Low Interval Limit なし
*特殊な効果を狙う時は、敢えて Low Interval Limit を無視する事もある
*ピアノは自分で音程を作る楽器ではないので、多少下回っても大丈夫な場合もある。感覚的に処理で構わない。
*とりあえずは、短3度、長3度を覚えよう。
■譜例1のGm7は、3rdの音が Low Interval Limit を下回って、響きが重くなってしまっています。
3rdの音をオクターブ上げて、改善します。それぞれの響きの違いを聴き比べて下さい。
■この性質を知って、バラードなどでよく出てくる次の形を練習しましょう。(左手)
色々なコードで、この(1)-(5)-(7)-(3)の形と、(1)-(5)-(3)-(7)の形を練習して、実際の曲にも応用しよう。
楽しみましょう!
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